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DiSCで伝わる!タイプ別コミュニケーション実践法

DiSCで伝わる!タイプ別コミュニケーション実践法

はじめに

同じ説明をしているのに、Aさんにはすんなり伝わるのにBさんにはまったく響かない。DiSCを活用したコミュニケーションの視点を持つと、その原因が見えてきます。実は「伝え方が悪い」のではなく、相手のコミュニケーションスタイルに合っていないだけかもしれません。

この記事では、DiSCの4タイプの特徴と、タイプごとの「伝わる伝え方」を具体的な会話フレーズ付きで解説します。明日の1on1やミーティングですぐに試せる実践法をお届けします。

DiSCとは?4つのコミュニケーションスタイルを知る

DiSC®は、米国Wiley社が開発した心理学的アセスメントツールです。人の行動特性を4つのスタイルに分類し、自分と相手の「伝え方の違い」を客観的に把握できます。

大切なのは、DiSCは性格の優劣をつけるものではないという点です。あくまで「行動の傾向」を可視化するツールであり、どのタイプが優れているということはありません。

DiSC 4タイプ早わかり表

タイプ名称キーワード行動の傾向
DDominance(主導型)結果重視・決断が速い直接的で端的な伝え方を好む
iInfluence(感化型)人間関係重視・楽観的共感や承認のある対話を好む
SSteadiness(安定型)安定志向・傾聴力安心感のある段階的な進め方を好む
CConscientiousness(慎重型)正確性重視・分析的データや根拠に基づく論理的な対話を好む

誰もが複数タイプの傾向を持っています。状況によって使い分けている方がほとんどなので、「自分はこのタイプだ」と決めつけすぎないことも大切です。

なぜDiSCが職場のコミュニケーション改善に有効なのか

多くのコミュニケーション研修は「話し方」「聞き方」の一般論を座学で学ぶスタイルです。しかし現場に戻ると、目の前の相手に合わせた伝え方がわからず、元に戻ってしまうケースも少なくありません。

DiSCが有効なのは、「伝える」スキルではなく「伝わる」スキルに視点を転換できるからです。客観データをもとに自分と相手のスタイル差を可視化することで、ミスコミュニケーションの原因が「相手が悪い」のではなく「スタイルの違い」だと気づけます。この気づきが、職場の関係性を変える出発点になります。

タイプ別「伝わる伝え方」と「避けるべき伝え方」

タイプ別の伝え方

ここからは、各タイプへの具体的な伝え方を紹介します。経営者やマネージャーの方が、明日の1on1や業務依頼ですぐに試せるレベルの具体性を意識しました。

Dタイプ(主導型)への伝え方 — 結論ファーストで端的に

Dタイプは結果を重視し、スピーディーな意思決定を好みます。

響く伝え方の例:
「このプロジェクトの目標は売上20%増です。あなたに期待する役割は新規開拓チームのリードです」

避けるべき伝え方の例:
「先日の会議の件なんですが、いろいろ考えまして…」のような前置きが長い説明や、感情的な訴えは逆効果になりがちです。

1on1では「結論→判断材料→期待するアクション」の順で伝えると、Dタイプの集中力を引き出せます。

iタイプ(感化型)への伝え方 — 共感と承認を先に

iタイプは人間関係を大切にし、ポジティブな雰囲気の中で力を発揮します。

響く伝え方の例:
「〇〇さんのアイデア、すごくいいですね。その方向で、こんな形にできたらどうでしょう?」

避けるべき伝え方の例:
細かい数字だけを並べた説明や、感情を排除した事務的なやりとりでは、iタイプのモチベーションが上がりにくくなります。まず共感と承認を伝えてから本題に入るのがポイントです。

Sタイプ(安定型)への伝え方 — 安心感を先に、変化は段階的に

Sタイプは安定を好み、急な変化には慎重です。傾聴力が高い一方で、自分の意見を言い出すまでに時間がかかることもあります。

響く伝え方の例:
「急ぎではないので、〇〇さんの考えを聞かせてもらえますか?」

避けるべき伝え方の例:
突然の大幅な方針変更を一方的に伝えたり、「今すぐ決めて」とプレッシャーをかけたりすると、Sタイプは本音を出しにくくなります。

なお、Cタイプ(慎重型) にはデータと根拠を重視した伝え方が効果的です。たとえば「データを見ると〇〇の傾向があります。この根拠をもとに△△を進めたいのですが、懸念点はありますか?」のように、論理的な流れで問いかけると響きます。根拠のない「とりあえずやってみよう」は避けましょう。

DiSCを活用する3ステップ — 明日から始めるコミュニケーション改善

タイプ別の伝え方を理解したら、3つのステップで実践に移しましょう。

ステップ1 — 自分のコミュニケーションスタイルを知る

まずは自己認識が出発点です。DiSC診断を正式に受ける方法のほか、「自分は結論から話すタイプか、まず共感から入るタイプか」といった日常の傾向を振り返るだけでも、自分のスタイルの仮説が立てられます。

ステップ2 — 相手のタイプを日常の行動から推測する

会議での発言パターン、メールの書き方、意思決定のスピードなどは、相手のタイプを推測する手がかりになります。たとえば、結論から端的に話す人はDタイプの傾向があり、慎重にデータを確認してから発言する人はCタイプの傾向があるかもしれません。

ただし、あくまで「傾向の仮説」として接することが大切です。ラベルを貼って決めつけるのではなく、「この人にはこう伝えたら届きやすいかも」という柔軟な姿勢で活用しましょう。

ステップ3 — 相手に合わせて伝え方を調整する

ステップ1・2で得た理解をもとに、前述のタイプ別フレーズを意識して伝え方を調整します。最初は意識的に「相手のタイプに合わせて一言目を変える」だけでも、伝わり方が変わるのを実感できるはずです。

タイプの違いをチーム内で共有し合うことは、心理的安全性の高め方について詳しくはこちらでも触れている「安心して本音を言える関係性」の土台にもなります。

座学で終わらないコミュニケーション改善 — DiSC活用トレーニングという選択肢

座学で終わらないコミュニケーション改善

ここまで紹介した3ステップを個人で実践するだけでも効果はあります。しかし、チーム全体で「伝わるコミュニケーション」を定着させたいなら、DiSC診断を起点とした体系的なトレーニングが有効です。

一般的なコミュニケーション研修は、話し方・聞き方の一般論を座学で学ぶスタイルが中心です。現場に戻ると元に戻りやすいという課題があります。一方、TeamieのコミュニケーショントレーニングはWiley社開発のDiSC®を活用し、客観データを起点に自分と相手のスタイル差を可視化します。「伝える側のスキル」ではなく「相手のスタイルに合わせて伝わるスキル」へ視点を転換する設計です。

プログラムは6ステップで構成されています。コミュニケーションの特徴理解から始まり、ミスコミュニケーション事例の学習、DiSC®レポートの共有、スタイル別コミュニケーション方法の習得、チームメンバーとの理想の関係構築、そしてアクションプラン作成まで。研修後の行動変容につながる実践的な設計です。

対象規模や所要時間などの詳細は、DiSCを活用したコミュニケーショントレーニングの詳細はこちらからお問い合わせください。

DiSCでチームのコミュニケーションが変わる理由

「伝える」から「伝わる」への視点転換は、個人のスキルにとどまりません。チーム全体に波及する変化をもたらします。

たとえば、1on1の効果的な進め方はこちらで紹介しているような定期面談でも、相手のタイプを意識するだけで対話の質が変わります。Dタイプの部下には結論から入り、Sタイプの部下には安心感を先に伝える。この小さな調整の積み重ねが、チームエンゲージメントを高める方法にもつながっていきます。

ミスコミュニケーションの多くは「相手が悪い」のではなく「スタイルの違い」です。この前提をチームで共有するだけで、対人ストレスが減り、前向きな対話が増えていきます。

まとめ

この記事のポイントを整理します。

  • DiSCの4タイプ(D・i・S・C)は、それぞれ異なるコミュニケーションスタイルを持つ
  • 「伝え方が悪い」のではなく「相手のスタイルに合わせていない」だけ
  • タイプ別の伝え方を意識するだけで、明日からコミュニケーションの質が変わる
  • 組織的に取り組むなら、DiSC診断を起点とした体系的なトレーニングが効果的

チーム全体で「伝わる」コミュニケーションを実現したい方は、TeamieのDiSCを活用したコミュニケーショントレーニングの詳細はこちらをご覧ください。まずはお気軽にお問い合わせいただければ、貴社のチームに合った進め方をご提案します。

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この記事を書いた人

納土 哲也

岐阜県飛騨高山市生まれ。
人財育成・組織開発のコンサルタントとして、100社以上の企業の人財育成・教育体系の構築を手がける。2014年にチームビルディング事業の事業責任者として立ち上げに従事。
2018年に本場のチームビルディングを学ぶため、オーストラリアへ単身留学。現地のチームビルディング企業で、ゲーミフィケーションをベースとしたチームビルディングメソッドを学び、2019年に帰国。2021年に株式会社Teamieを創業。

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